ツェップ型アンテナはこんなアンテナです

ダイポ−ルアンテナは、エレメントの中央部から給電しま
すが、ツェップ型アンテナは、エレメントの端から給電する
アンテナです。接地の必要はありません。

エレメントの長さは約1/2波長で、エレメントと直角方向
に、8の字の指向性があります。飛びはダイポ−ルと同じ
くらいです。


写真のように給電部をポ−ル等に固定して使用します。そ
して、反対側のエレメントを引っ張って固定します。つまり、
アンテナ設置時の固定点は2箇所です。
ダイポ−ルの場合は、給電部とエレメント両端の3箇所の
固定が必要ですので、ツェップ型アンテナは、ダイポ−ル
よりも設置が楽です。また、エレメントに給電部の重さが加
わりませんので、風に強く、張り方も水平/くの字/垂直と
自由度があります。尚、調整はエレメントの長さを変えて行
いますが、先端を折り返すことで簡単に調整出来ます。


ツェップ型アンテナは、所望の周波数での共振とインピ−ダ
ンス変換を行う給電部の製作がポイントになります。紹介し
ている作品は、全て実際に使用して、実用性や再現性を確
認しています。
販売品は周辺に建物や電線等のない環境で、地上高7mに
設置して動作確認をしています。7MHz〜50MHzの全バンド
共、SWRの最下点を1.0近くに追い込んでいますが、皆さ
んのご使用環境では変わることがあるかもしれません。ご
購入の際はこの点についてご了解をお願い致します。


右の写真と下の写真は、自宅の窓の壁に釣り竿を
使って垂直に設置した例です。50MHz用なので釣り
竿の長さは3m程です。釣り竿、木の棒、金属パイ
プを使用して設置しています。


給電部は軽いので結束バンド
で固定しました。ワイヤは釣り
竿の底の部分から中を通して
います。